Gartnerが発表した調査レポートによれば、2009年には携帯電話の年間販売台数が10億台に達し、世界の総人口の約40%に当たる人々が携帯電話を所有するようになるという。
Gartnerは米国時間19日に発表したレポートの中で、携帯電話の普及台数が2009年には26億台に達するとの予測を示した。また同社は、アジア諸国が引き続き、普及台数の増加に大きく貢献すると述べる。現在、世界で販売される携帯電話の25%がアジアで利用されている。2009年にはこの割合が3台に1台になると同社アナリストは述べた。
同調査レポートからも、携帯電話が今や、世界でも最も人気の高い電子デバイスとなっていることが分かる。携帯電話端末の売上は既に、カメラやPCだけでなく、従来の固定回線用電話機の売上をも上回っている。
しかし、Gartnerのレポートには、2004年時点で平均174ドルだった携帯電話端末の卸売価格が2009年までに161ドルまで下がらなければならない、とも記載されている。特に米国では、携帯電話端末がタダ同然で販売されている。携帯電話端末の卸売価格が下がらない限り、販売台数の成長は持続しない、といのがGartnerの主張だ。
売上増大に最も大きく貢献しているのはアジア地域だが、世界のほかの地域でも販売台数は増加している。中南米や中国では携帯電話の新規購入者が増える一方で、既に携帯電話の普及した欧州諸国では買い替えが進むとGartnerは述べた。
「携帯電話は特定の地域だけで売れているわけではない。携帯電話の販売台数増加は、世界的な社会現象である」と、Gartnerのプリンシパル・ハンドセット・アナリストのCarolina Milanesiはレポートに記載している。
またGartnerは、より先進的な機能を搭載したスマートフォンの売上が、2008年には携帯電話端末の総売上額の約20%を占めるようになるとも予測している。これは、スマートフォン市場が今後成長すると予測して事業を展開するSymbianやMicrosoftなどの携帯電話用オペレーティングシステムメーカーにとって良いニュースであるといえる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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