Hewlett-Packard(HP)は現在、2種類の家庭向けPCを販売しているが、これらのマシンの特徴は、リベート(キャッシュバック)適用後の値段が、大手量販店のSearsで販売されている芝刈り機よりも安くなる、というものだ。
同社の「Pavilion a1030e」と「同a1000y」の基本モデルは、現在50ドルのリベート適用後に249ドルという値段で売られている。a1030eは、Sempron 3000+(1.8GHz)、40GBのHDD、256MBのメモリを搭載。一方、a1000yもほぼ同様の構成だが、CPUにIntelのCeleronプロセッサを採用している。
両モデルともモニタは付属していないが、15インチフラットパネルモニタを購入したユーザーまたはメモリ追加や一部パーツのアップグレードを行うなどのオプションを選択したユーザーは、17インチフラットパネルモニタにアップグレードした際に、自動的に50ドルの割引が受けられる。
価格の引き下げは、PC業界ではごく普通に行われていることだ。プロセッサや他のコンポーネントがパフォーマンス面で徐々に性能が上がっていることもあり、メーカーが格安でPCを提供するための部品供給マーケットでは、かつては最新製品だった部品が安定的に出まわっている。
PCメーカー各社は数ヶ月前から、デスクトップPCを399ドルという故意に安い値段で販売してきた。(1997年には、Compaq Computerが大手メーカーとしては初の1000ドルを切るデスクトップPCを投入して市場に大きなショックを与えた。ところが今では999ドルのデスクトップを探し出すのに一苦労するような状況に変わっている)
ノートPCも同様に価格の低下が続いている。たとえば先月、HPとAcerは499ドルのWindows搭載ノートPCを発表したが、この価格は大手PCメーカーの製品としてはこれまでになかったものだ。過去には、準大手メーカーだけがこの価格でのノートPC提供を行っており、しかもそうしたマシンはWindows OS搭載ではなかった。
この価格帯のノートPCが、9月に始まる新学期にむけてさらに登場することになると、NPD GroupのアナリストであるStephen Bakerは述べている。
「新学期シーズンの需要は大きなものとなるだろう。2003年の水準を超えるかもしれない」と、同氏は最近のインタビューの中で語っている。
HPには特に価格を下げなければならない理由がある。同社の会計年度は今月末に終了することになっており、またDellに市場シェアを奪われているのだ。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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