だが、大半のソフトウェア開発者は楽天的に構えている。Bare Bones Softwareの開発者らは、Appleが提供したIntelチップ搭載マシンを使ってコードをテストした。同社CEOのRich Siegelによると、初期のテストでは主に必要な作業量がそれほど多くならないことが確認できたという。
「評価と分析を数日間行っているが、移行に関する当初の分析や予測は正確だったようだ。いくつか調整が必要な部分もあるが、大規模な作業は特に必要ないだろう」とSiegelは電子メール・インタビューのなかで述べている。
唯一不満が出ると思われるのは、AppleがMac OS Xによって獲得したハイエンドコンピューティング市場だ。Appleのメーリングリストではここ数日、ソフトウェア開発者らが対処していかなくてはならない科学技術関連の計算処理の問題をめぐる話題が飛び交っている。この分野では、PowerPCのAltiVec技術を利用するために、コードを最適化してあるソフトウェアも多い。
Appleでは、大半のソフトウェア開発者にとって、必要な作業はそれほど多くないと考えているものの、同社シニアバイスプレジデントのPhil Schillerは、同社が必要な作業量を過小評価しないよう慎重な態度を取っているという。
同氏は、OS 9向けのアプリケーションをOS Xネイティブに変換するのに必要だった作業が、最終的にはAppleの予想より大変だった点を指摘した。Schillerは6日に行われたインタビューのなかで、「このときの作業量はわれわれ全員の予想を上回った」と語っている。
コード変換の手間や、Intel Macのリースに1000ドルもかけたくないという小規模なソフトウェア開発元には、Advenioという会社が提供するある移植サービスを利用する手もある。同社ではCocoアプリケーションの移植を一律100ドルで行い、またCarbon化されたプログラムの場合は作業の内容に応じて最低500ドルから引き受けるという。
Fetch SoftwareのMatthewsは、Intelチップへの対応作業に必要な時間についてはそれほど心配していないとし、特に過去の移行ほどたいへんにはならないと考えている。「われわれのソフトウェアの場合、おそらく今回が最も困難の少ない移行になると思う」(Matthews)
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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