Appleとの契約を失ったにもかかわらず、IBMとFreescaleはどちらもこのニュースから打撃を受けた様子はない。
「われわれは、20年以上にわたってAppleと取り引きしてきており、この件も突然知らされたわけではなかった」と、FreescaleのTim Doke(同社コミュニケーション担当バイスプレジデント)は述べている。「互いに違う方向を目指す時が来たようだと理解していた」(Doke)
Dokeによると、Freescaleの総売上高に占めるAppleの割合は約3パーセントで、ウエハ生産量では2パーセントにしかすぎないという。Freescaleは、iBookおよびMac mini向けとして、さらに高速で消費電力が少ないG4プロセッサをもうしばらく製造する約束になっていると、Dokeは付け加えた。
「このニュースには良い面もある。それは、Apple向けチップの研究開発費を、他の目的に振り向けられるようになったことだ」(Doke)
Appleから見切りをつけられたIBMは、G5プロセッサの製造に関する契約を失ったが、それでも夜眠れなくなったりはしないと述べている。
「IBMでは、Power ArchitectureをPC以外の分野でも採用させるために積極的に動いており、その成果は先ごろソニー、Microsoft、任天堂の各社が発表した次世代ゲーム機への採用にも現れている」とIBMの広報担当、Glen Brandowは述べている。
IBMとFreescaleの両社は、不要になったApple向けPowerPCの製造能力を、自動車で使用されるテレマティックスシステムなどの成長分野向けに転用することを検討している。また、Freescaleは、通信用基地局で使われるプロセッサなどに特に興味を示していると述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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