Apple Computerが、IBMのPowerPCからインテル製マイクロプロセッサへの切り替えをまもなく発表するとのニュースに対し、オンラインでは何千人ものユーザーが驚嘆や懐疑、興奮、悲しみなど、さまざまな反応を示している。
CNET News.comが米国時間3日夕方にこのニュースを明らかにして以来、テクノロジー系のさまざまなウェブサイトでは、この件に関して読者から大量のフィードバックが寄せられている。米国時間4日夜の時点で、Slashdot.orgにはこの話題に関する2000件近いコメントが上がっており、またNews.comの当該記事に対するコメントも175件にのぼっている。さらに、AppleInsiderに掲載された関連記事に対しても、ほぼ100件のコメントが付いている。
これらの読者の反応は概ね以下の3通りに大別できるようだ。この変更を好意的にとらえる者、それに反対する者、そしてAppleのCEO、Steve Jobs本人の口から直接発表を耳にするまでは、このニュースが本物だと信じるつもりはないとする者の3通りだ。Jobsはこの発表を、米国時間6日からサンフランシスコで始まる同社のWorldwide Developer Conference(WDC)で行うと見られている。
一部のMacユーザーは、このニュースを聞いて「とても興奮している」とコメントしており、Sam KassというNews.comの読者は、Appleが性能の点で(他のPCメーカーへの)キャッチアップを図りながら、しかもこれまで通り最も優れたヒューマン・コンピュータ・インタラクションを実現し続けようとしていることの現れと捉えている。
「Appleには、この先パソコン業界を席巻するポテンシャルがある」(Kass)
MacとPCの両方を使うBob Zhuも、Appleによるチップ変更を好ましい動きと考えており、同時にIBMがどれほど本気でMac用のCPU開発に取り組んでいるかという点に疑問を呈している。
「Appleには、Intelチップに移行しても、IBMのチップを使い続けた場合より、強力なマシンが手に入れられるという保証はない」とNews.comのある読者は記し、「しかし、チップをIntel製に切り替えることで、他のPCメーカーすべてと同じ土俵に立てることにはなる」と付け加えている。
これに対し、John Bresnahanという別のNews.com読者は、このニュースを聞いて非常に憤慨しているという。「Apple製品はもう2度と買わない。この話が本当なら、とても悲しい。この先、どうすれば(私のコンピュータで動く)新しいソフトウェアを手に入れられるのだろうか」(Bresnahan)
一方、Appleが採用するのはIntelのWiMaxチップだけだと示唆する声も多く、AppleInsiderのあるメンバーは次のように記している。
「AppleとIBMがたもとを分かつことになるとは思わない。WiMaxチップを採用するという話のほうが全体の構図によくフィットする」とこのメンバーは記している。
また、初代XboxにIntelチップを採用していたMicrosoftが、Xbox 360ではIBMのチップに乗り換えた点をふまえ、Appleによるチップ変更に強い興味を覚えている者もいる。
「Appleは(Microsoftとは)反対のことをしているのかもしれない。この2つの出来事に何らかの関係があるのだろうか」とAppleInsiderのあるメンバーは記している。
さらに、あるMac Observerのメンバーが示唆しているように、一部にはこのニュースを、Appleが株価操作のため、あるいはスパイを捕まえるために流した作り話だとして、軽く受け流している者もいる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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