インテルは5月27日、デスクトップPC向けのデュアルコアプロセッサ「Pentium D」と、対応チップセット「945 Express」を日本でも発表した。また、これらのインテル製品を搭載したデスクトップPCが複数のベンダーから発表された。
Pentium Dはインテルが4月に発表した「Pentium 4 Extreme Edition」に次ぐ、2番目のデュアルコアプロセッサだ。Pentium 4 Extreme Editionがハイエンド向けであったのに対して、Pentium Dは廉価版の普及モデルと位置付けられている。
同社の調査によれば、動作周波数が3.20GHzのPentium D 840と945 Expressを組み合わせた場合、2.0GHzのPentium 4と845GEチップセットを組み合わせた場合に比べて性能が30〜40%向上するという。例えば4分の高品位(HD)映像をWMVフォーマットに変換する場合、これまで2時間以上かかっていたものが1時間以下ですむようになる。
インテル代表取締役共同社長の吉田和正氏は、「これからはデュアルコア、マルチコアが主流になる」と明言。2007年末にはすべてのサーバが、デスクトップPCおよびノートPCでは90%がデュアルコアまたはマルチコアを搭載したものになるとの見通しを示した。
Pentium Dの価格は2万6000円から)、945 Expressは4100円からとなっている(いずれも1千個受注時)。
ソニーのPentium D搭載デスクトップPC「VAIO type R」 |
この発表に合わせて、PCベンダーからもPentium D搭載モデルが発表された。ソニーは6月11日より、Pentium Dを搭載したデスクトップPC「VAIO type R」を販売する。
ハイエンドモデルの「VGC-RA73P」の場合、動作周波数が3GHzのPentium D 830と945P Express(グラフィクス機能が外付けのもの)を搭載する。HDコンテンツの編集やデジタル放送の録画に対応しており、500GバイトのHDDやDVD+R 2層対応のDVDスーパーマルチドライブを備える。価格はオープン。
MCJは5月27日より、Pentium Dと945 Expressを搭載した機種など5機種をオンラインで販売する。動作周波数が2.80GHzのPentium D 820と945G Express(グラフィクス機能内蔵)を搭載したモデルの場合、価格は9万9540円となっている。
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