KDDIは5月23日、TV放送受信端末などau向けの夏モデル5機種を発表した。また、街で流れている音楽から曲名を調べる サービスや、相手の居場所をGPS機能を使って確認できるサービスも明らかにした。
今回発表されたのは、三洋電機製の「W32SA」、カシオ計算機製の「W31CA」「A5512CA」、東芝製の「W31T」「A5511T」の5機種。新サービスとしては、地上波アナログ放送が受信できる「EZテレビ」(関連記事)、楽曲が流れるスピーカーに端末を向けると曲名を検索し、着うたのダウンロードなどができる「聴かせて検索」、GPS機能を使った位置検索サービスの「安心ナビ」がある。
EZテレビに対応するのはW32SAとA5511Tの2機種。視聴中の番組のBGMやCMソングをインターネットを使って検索し、着うたをダウンロードできる。位置情報から自動的にチャンネル設定データを取得するため、ユーザーがTVチャンネルを設定する必要はないという。なお、いずれの端末も連続視聴可能時間は明らかにされていない。利用料金は無料となっている。
聴かせて検索は端末が楽曲をオーディオ信号として取り込み、端末側でデータ化してサーバにあるデータベースと照合する。この音楽認識ソリューションは米Gracenoteが開発したものだ。端末に搭載されている聴かせて検索のBREWアプリおよびシステムの開発はメディアソケットが担当した。W32SA、W31T、A5511Tの3機種がこのサービスに対応する。利用料金は月額210円だ。
安心ナビはGPS機能を使って、対応端末の利用者がどこにいるかがわかるもの。親が子どもに持たせることを主に想定しているが、「ゴルフのラウンド中に最終組がいまどのあたりにいるかを調べるといった使い方も可能だ」とKDDI取締役執行役員常務au事業本部長の両角寛文氏は話す。位置確認のメールを送信して、相手が同意すると居場所が確認できる「位置確認メール」と、事前登録した相手の場所を自動的に確認できる「いつでも位置確認」の2種類があり、位置確認メールは利用料金が無料だ。いつでも位置確認は検索者のみ月額315円かかる。対応端末はW32SA、W31T、A5512CAの3機種。
このほか、W32SAは端末に保存した楽曲を、カーステレオなどのFMチューナー内蔵オーディオで再生できる「FMトランスミッター」機能を搭載した。携帯オーディオプレイヤーではFMトランスミッターを搭載した機種が出てきているが、携帯電話端末は国内で初めてとなる。
PC用サイトが見られるフルブラウザ「PCサイトビューアー」を搭載した端末も2機種登場した。W21CAの後機種にあたるW31CAとW31Tだ。いずれもブラウザはOperaを採用した。
端末は6月より順次発売する。価格はオープンだが、店頭ではA5511TとA5512CAが1万円台半ば、W32SA、W31CA、W31Tは2万円前後になるとみられる。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」