KDDIは6月中旬より、携帯電話端末でTVが受信できるサービス「EZテレビ」を開始する。携帯電話の通信機能と組み合わせ、CMソングを着うたとしてダウンロードできる。同社が6月に発売する予定の新端末「W32SA」と「A5511」向けに提供する(関連記事)。
TV放送は地上波アナログ放送を利用する。通信機能を使って放送中のCMソングや番組のBGMを検索し、楽曲のCDや着うたを購入できるようにした。EPG(番組電子表)を使って番組を検索できる機能もあり、放送番組は端末に録画できる。
「EZテレビ」の画面。番組の下には放送局が情報を表示できる「お知らせウィンドウ」がある |
放送局が番組に関連した情報を番組の下に表示できる「お知らせウィンドウ」を搭載した。表示する情報は放送局が自由に設定できるといい、番組で紹介した商品をインターネットを通じて販売するといったことが考えられる。
携帯電話向けのTV放送としては1セグ放送と呼ばれる携帯電話向けの地上波デジタル放送もあり、2006年春に始まる予定となっている。この時期に地上波アナログ放送に対応した狙いについて、KDDI取締役執行役員常務au事業本部長の両角寛文氏は「ただ放送を受信するだけでなく、コンテンツとの連携を重視している。今から始めることで(TVと通信の融合)サービスを進化させていき、デジタル放送のサービスにつなげたい」と話しており、1セグ放送の開始に向けた布石と位置付けているようだ。
地上アナログ放送が受信できる端末はボーダフォンが2003年12月から販売している。ただしボーダフォンの端末は放送を受信するのみで、通信機能と連動したサービスはない。
EZテレビの利用料金は無料。ただし、放送で流れた楽曲を検索するには月額210円の料金がかかる。また、好きな出演者をキーワード登録すれば、メールで合致した番組を知らせるサービスを月額210円で、外出先から自宅のHDDレコーダーなどの録画予約ができるサービスを同315円で提供する。
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