ボーダフォンは5月12日、シャープおよびNHKと協力し、モバイル向け地上デジタル放送を受信できる携帯電話の試作機を開発したと発表した。
試作機は日本のモバイル機器向け地上デジタル放送の規格に準拠し、H.264/AVCによる映像の受信再生、およびデジタル放送向けのコンテンツ言語「BML(Broadband Markup Language)」によるデータ放送の表示に対応している。約2時間のテレビ視聴が可能だ。また、テレビ番組を視聴しながらメールやウェブが確認できるよう、画面の複数分割表示機能が搭載されている。
同社はこの試作機を利用して、通信と放送の融合サービスについて検証を行うという。具体的には、放送番組の補完情報や付加情報を通信経由で提供するサービスや、クイズ番組やアンケートへの参加といったサービスを検討している。試作機は5月26日から29日にかけて開催されるNHK放送技術研究所の展示会「技研公開2005」に出展される。また、6月1日から9月25日にかけて「愛・地球博」でも出展される予定となっている。今後はモバイル向けデジタル放送のサービス開始にあわせて対応端末の投入を目指すとしている。
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