米国の元副大統領Al Goreは米国時間4日、パートナーらとともに、若者を対象としたテレビネットワークサービスを8月1日より提供開始すると発表した。
Goreは同日、事業の名称を「INdTV」から「Current.tv」に変更したこともあわせて発表した。同テレビネットワークは、18〜34歳の視聴者をターゲットとした番組を24時間配信する。また、視聴者から提供された15秒〜5分程度のコンテンツを配信する枠も設けるという。
同社の関係者によると、視聴者は好きなコンテンツに投票できる他、独自コンテンツを製作するためのチュートリアルをインターネット経由で受けることもできるという。
コンピュータなしで見ることのできる、大掛かりなビデオブログを想像すれば、同社がどんなサービスを提供しようとしているのか、理解しやすいだろう。Goreは、テレビの世界に双方向性を取り込みたいと述べた。
同社で会長を務めるGoreは、声明文で次のように述べている。「インターネットは、誰かに自分の情熱を伝えたいと考える若者に広く受け入れられた。だがテレビは、この流れに追随できずにいる。Current.tvで、この現状を変えたい。ウェブ上には 自己表現のチャンスがたくさん転がっている。これをテレビの世界でも実現したい」
Current.tvはGoogleとの提携の下、Googleのデータを利用したサービスも提供していく計画だ。
Googleは、2005年1月に「Google Video」という、テレビ番組の内容をテキスト検索できるエンジンを公開している。同サービスはPBSやFox News、NBAなどの番組を網羅し、放送日のうちにその内容を検索できるものだ。
Current.tvから最初に話を持ちかけられたときのことについて、Googleの共同設立者Sergey Brinは「非常に難しい挑戦になるだろうと思った」と述べる。「だが、その後の作業進捗を見て、これは大きなチャンスになると思うようになった」(Brin)
8月1日より、News World Internationalに変わってCurrent.tvのサービスがスタートする。News World Internationalは現在、米国の1900万の家庭で視聴されている。Current.tvは2004年5月、Vivendi Universal Entertainmentより同局を買収しているが、買収金額は公開されていない。
2000年の大統領選でBush大統領に敗れたGoreは、同チャンネルは政治とは無関係であると主張ている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」