ソニーが2004年12月に日本で「PlayStation Portable」(PSP)を発売してすぐの頃から、液晶画面にデッドピクセルがあるという声がしばしば聞かれるようになった。デッドピクセルとは、液晶画面の特定のドットが常に黒くなってしまったり、点灯してしまったりする状態のこと。
そして、北米市場でPSPが発売されてから24時間もしないうちに、今度は北米ユーザーがインターネット上で同様の現象を訴え始めた。
なかには、カナダのゲーム小売店Video Games Plusから送られた電子メールを見て、デッドピクセル問題に対する怒りがさらに大きくなった人もいるようだ。この電子メールには、「ソニーによると、デッドピクセルは保証対象外であるということだ。ソニーが保証するのは、機能ボタンやHDDなどのハードウェアに見られる不具合のみである」と書かれていたという。
GameSpotが非公式に十数台のPSPを調べたところ、端末の半数において、少なくとも1つはデッドピクセルが発生していることが判明した。これらのドットは、ゲーム中はほとんど確認できないレベルだが、真っ黒や真っ白な画面を表示すると目につく。
デッドピクセルは「欠陥」であると言われることが多いが、これについてソニーは、液晶画面にはよく見られることだとしている。Sony Computer Entertainment America(SCEA)の担当者はGameSpotの取材に対し、「常に点灯するか常に消灯してしまうドットが1個や2個発生することはよくあることで、故障ではない」と述べた。
PSPの取扱説明書には、次のようにある。「状況によっては、液晶画面に黒点(暗点)が現れたり、赤、青、緑の点(輝点)が消えないことがあります。このような点が現れることは液晶画面では普通のことで、異常ではありません。液晶画面は非常に精密度の高い技術で作られていますが、わずかな暗点や輝点が表示される場合があります」
この説明書にはまた、液晶画面を直射日光下で利用したり、長時間同じ画像を表示したままにすると、画面が傷むとも書かれている。
SCEAの広報担当者は、ドットピクセルを発見したユーザーに対し、「1〜2週間」端末を使用してみて、問題が継続するかどうか確認するように呼びかけている。「この期間中も問題が発生し、ゲームやビデオの利用に支障をきたす場合、PSPの保証条項に照らし合わせてサポートするつもりだ」と同担当者は述べた。
GameSpotがSCEAのテクニカルサポートに問い合わせたところ、担当者は、1〜2週間使用してもデッドピクセルが継続して発生し、問題が深刻である場合は、端末の交換についてサポートサービスに問い合わせて欲しいと述べた。同担当者は「問題には真剣に対応したい」と付け加えた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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