IDC Japanは3月1日、2004年の年間携帯電話機市場に関する調査を発表した。年間出荷台数ではシャープがパナソニック モバイルコミュニケーションズを抜き、2位に浮上した。
2004年の年間携帯電話出荷台数は年初からのマイナス成長に歯止めがかからず、前年比13.5%減の4402万台となった。ベンダー別年間出荷台数シェアでは、1位が2003年と同じくNEC、2位がシャープ、3位がパナソニックとなった。
ただし四半期別の出荷台数を見ると、2004年第3四半期、第4四半期ともにパナソニックが1位となっている。2004年第4四半期の台数別シェアは1位がパナソニック(15.5%)、2位がNEC(15.2%)、3位がシャープ(13.5%)、4位がソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ(10.6%)となった。
2004年第4四半期 国内携帯電話機出荷台数のベンダー別シェア
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2004年第4四半期の国内携帯電話端末出荷台数は、第3世代携帯電話(3G)端末の新機種登場が遅かったことなどから、前年同期比19.9%減の1086万台となった。ただし全出荷台数のうち3G端末は54.4%を占めていることから、「国内市場の3Gシフトが加速している」とIDC Japanでは見ている。
また、FeliCa搭載端末は出荷台数全体の14.6%を占めているという。端末の開発効率化のためにSymbianやLinuxといったOSの採用が注目されているが、Symbian/LinuxOS搭載端末の市場占有率は、NTTドコモのFOMA端末の一部が2005年に市場投入されたことなどから、当初の見込みを大きく下回る5.5%にとどまったとしている。
2005年の見通しについては、通信事業者が積極的に3Gへのシフトを進めていることから、2005年後半までに3G端末の市場占有率が70〜80%に達するとIDC Japanでは予測する。ただし、出荷台数に関しては、「買い替えサイクルによる循環的要因は市場拡大におけるプラス要因と期待できるものの、2005年の年間出荷数量の伸びは限定的となる可能性が高い」とIDC Japan コミュニケーショングループ シニアマーケットアナリストの木村融人氏はコメントしている。
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