Symbian(シンビアン)は、データ対応携帯電話向けの標準OSである「Symbian OS」の最新バージョンとなる「Symbian OS Version 9」のリリースを発表した。このOSを搭載した携帯電話は、2005年後半に各ライセンシーからリリースされる予定だ。
新OSの特徴として、マルチメディア対応電話機の開発を容易にするというものがある。Bluetooth接続のヘッドセットやUSB大容量ストレージといったデバイスや、各種メディアファイル形式などを標準でサポートし、グラフィック面でも多彩な表示能力を持つ。
セキュリティ面では、マルウェアが携帯電話も標的としはじめたことを受けて、アクセス許可を認められた場合以外のアプリケーションから機密性を要する機能へのアクセスを禁じるという対策がとられた。
また、ネットワークごしに携帯電話にアプリケーションを配布できる機能を追加し、ソフトウェアの更新を容易化したい提供者側のニーズに対応した。PIM機能とJavaサポートによりエンタープライズ環境への対応も進めた。
この他、バッテリー寿命を長くするなどの携帯電話のパフォーマンスアップや、市場投入期間の短縮による開発コスト削減、ソフトウェア開発ツール提供による製造コストの削減など、端末開発企業の負担を減らす機能も盛り込まれている。
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