ハードディスクレコーダー(HDR)や関連サービスを提供するTiVoは米国時間1月31日、サードパーティのアプリケーションメーカーが同社のDVRサービスに新機能を追加できるソフトウェア開発キットを発表した。
同社は、開発キットとともに3種類のアプリケーションをリリースした。1つは、ブロードバンド接続されたPCを通してダウンロードされた気象情報をテレビに表示するというもの。他の2つは、それぞれRSSリーダーとゲームである。ただし、これらのアプリケーションで提供される機能を完全に利用するには、ブロードバンド接続サービスを利用していることと、ホームネットワークを構築していることの2つの条件を満たす必要がある。
このJavaベースのキットはSourceForge.netで入手できる。
TiVoのアプリケーション&ユーザーエクスペリエンス担当バイスプレジデントHoward Lookは、TiVoサービスが「DVR以上のもの」であることを示していきたいと述べる。しかし、「だからといって、われわれが優れたアイデアをすべて実現する必要はない」と同氏は付け加える。
この開発キットは、同社のより大きな戦略的サービスである「Tahiti(開発コード名)」の開発の一環として発表された。同社は1年以上にわたり、同戦略に関わるさまざまな機能の開発に取り組んでいる。そのなかには、コンテンツの配信や販売に関連するサービスの開発も含まれる。
同社がTahiti戦略に取り組む背景には、独自のDVRサービスを提供しようとするケーブル会社や衛星事業者に対抗する意図がある。TiVoは、自社サービスを他社のDVR製品と差別化したい考えだ。
ソフトウェア開発キットは、こうした目標を達成するための1つの手段として提供される。TiVoの製品はLinuxベースで開発されているので、同社のソフトウェアは、ハッカーから格好の餌食とされていた。同社はハッキング行為に難色を示す一方で、それを阻止する対策はほとんど講じてこなかった。
「われわれはこれまで他の事柄に優先的に取り組んできた。(社外で)新しく開発されたアプリケーションのなかには、良いものもあると考えている」と、Lookは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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