サンフランシスコ発--Apple Computerは、従来のMacファン以外にもユーザー層を拡大する目的で開発された499ドルのコンピュータ「Mac mini」をまもなく発売する予定であることを正式に認めた。
Appleの最高経営責任者(CEO)Steve Jobsは米国時間11日、当地で開催中のMacworld ExpoでMac miniを発表した。miniには499ドルと599ドルの2つのモデルがあり、1月22日に発売される予定。どちらのモデルにもキーボードやモニター、マウスは付属しない。
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「これは、いままでに登場したMacのなかで最も手ごろな価格の製品だ。(Windowsからの)乗り換えを考えている人にとっては、これでためらう理由がなくなる」(Jobs)
一見、分厚いノートPCのように見えるminiの白いきょう体は、幅6.5インチ(約16.5センチ)、高さ2インチ(約5センチ)というコンパクトなサイズで、スロットローディング式のDVD-ROM/CD-RWコンボドライブや256Mバイトのメモリ、32Mバイトのビデオメモリのほか、FireWireポートx1、USBポートx2、DVI出力、VGA出力の各種ポートが装備されている。
499ドルのMac miniには1.25GHzのPowerPC G4プロセッサと40Gバイトのハードディスクが搭載され、599ドルのMac miniには1.42GHzプロセッサと80Gバイトのハードディスクが搭載される。
両モデルとも、Wi-FiやBluetoothなどの無線通信機能がオプションで提供される。オペレーティングシステムは、Mac OS Xバージョン10.3。
NPD TechworldのアナリストStephen Bakerは、Appleへの乗り換えを検討中の人々は、価格や機能面以外にも、Mac miniのデザインそのものに魅力を感じる可能性があると述べる。
「しばらくすれば、Mac miniのユニークな利用方法を考え出す人が現れるだろう。ノートPCと変わらないサイズなので簡単に持ち運べるし、ポートもそろっているのでテレビなどのデバイスにも接続できる。これは、高いポテンシャルを秘めたデザインだ」(Baker)
Macファンは、iPodの影響でAppleの製品に関心を持ち始めている一般の人々も、Mac miniの発売を機会に、Appleのコンピューティング技術を本格的に利用するようになるものと確信している。
資産管理業務に携わるカリフォルニア州サンフランシスコ在住のRaymond HowardはMacworld Expoの会場で、「これは、新しいユーザーにMacベースのコンピュータを使ってもらう方法の1つだ。iPodを購入し、次はMacでも買おうかと考えている人たちにとって、最適の製品だ」と語った。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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