Apple ComputerがMacworld Expoでどんな製品を発表するかを予想することは、熱心なMacファンにとって毎年恒例の行事となっているが、一部のウェブサイトでは同社が新しいユーザーをターゲットにした500ドル未満のデスクトップをリリースするのではないかと予測している。
MacファンサイトのThink SecretおよびApple Insiderは先週、Appleがローエンドのマシンをリリースする可能性について報じたが、ただし両サイトとも情報の出所については明らかにしなかった。両者の記事によると、発表が噂される499ドルのMacは、モニタが別売で、256Mバイトのメモリ、1.25GHzのPowerPC G4プロセッサ、そして40〜80Gバイトの容量を持つハードディスクを搭載するものになるという。
これらの詳細は具体的ではあるものの、Appleが正式に認めたものではない。しかし、こうした製品を出すという戦略自体は意味をなすと、Piper JaffreyのシニアリサーチアナリストGene Munsterは言う。Appleは直営店に相当数の来店者を集めているが、これらの来店者に商品を購入させることに関してはあまり大きな成功は収めていない、と同氏は説明する。
「Appleがこうした製品を出す可能性は全くないわけではない。低価格の製品があれば、店舗に集まる多くの来店者を新規のMacユーザーにできる」とMunsterは米国時間12月31日に語った。
Appleがこのような動きに出れば、iPodの波及効果--iPodを買った顧客がAppleの別の製品を購入する--がさらに勢いを増す可能性がある、とMunsterは考えている。同氏によると、499ドルという価格設定なら、Windowsユーザーや新規のコンピュータ購入者も納得してMacintoshを選ぶ可能性があるという。
この件に関して、Appleからコメントを得ることはできなかった。
Appleは、ハードディスクベースの携帯音楽プレイヤー市場でかなりのシェアを握っている。調査会社The NPD Groupによると、米国の小売市場では、昨年10月までの12カ月の合計売上数でiPodが80%以上のシェアを占めたという。
これだけの市場シェアを持つiPodの人気を、1桁台のシェアしかないMacの販売拡大につなげられるとなれば、低価格のMacを開発する強力な動機づけになるとPiper JaffrayのMunsterは言う。
「Macは常に割高の製品だと考えられてきた」(Munster)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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