iPodを究極のステレオ用リモコンに変えてしまう新しいBluetoothデバイスが登場する。
来年に出荷が予定されるBelkinのTuneStageは、コントローラとしても音源としても機能し、楽曲をワイヤレスでステレオにストリーミング配信する。同デバイスは、ホームシアターシステムやステレオに接続するレシーバと、iPodに装着する小型送信機で構成されている。このデバイスを装着したiPodは、短距離無線技術のBluetoothを使って最大で約9メートル離れたステレオに曲を配信することができる。
BelkinでiPodアクセサリシリーズのプロダクトマネジャーを務めるRandall Stowasserは、「iPod用の最高のリモコンはiPodしかない」と語っている。
同社は、このデバイスの価格や正確な出荷日をまだ発表していないが、1月上旬に開催されるConsumer Electronics ShowとMacworld Expoに試作品を出品する予定だ。
Stowasserによると、BelkinではTuneStageのアイデアをかなり以前から暖めてきたという。同製品は、同社のiPodアクセサリチームとBluetooth部門の適材が集結した結果生まれてきたもの。Bluetooth部門からは、この短距離無線通信規格を採用するマウスやプリンタアダプタをはじめとする各種の製品がすでに発売されている。
Appleも、家庭にあるステレオに接続し、Macに保存された音楽を再生できるAirMac Expressワイヤレスベースステーションを用意しているが、これには曲を選択するリモコン機能がない。また、iPodドックを使えば同音楽プレイヤーをステレオに接続できるが、ただしiPodをクレードルに挿しておく必要がある。
「われわれは、これを持ち歩けるようにしたい」(Stowasser)
Belkinはこれまで、Appleと直接協力してボイスレコーダーやメディアカードリーダなどの各種アクセサリを開発してきた。しかし、ここ最近の新製品同様、TuneStageも同社が独自に開発したものだ。
Belkinが最近リリースしたものとしては、ほかにもiPodの内蔵バッテリを拡張できるジャケットなどがある。この99ドルの充電式バッテリパック、TunePowerは、低価格ながら大型で単三電池を採用していた初期モデルの後継機種にあたる。
Stowasserは、同社が単独での活動範囲を広げてはいるものの、Appleとの共同製品開発には今後もかなりオープンに対応していくと述べた。
「彼らのフィードバックや(製品開発への)関与は今も大切にしている。われわれは、今後もAppleとアイデアを共有していく」(Stowasser)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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