SanDisk(本社:カリフォルニア州サニーベール)は、同社の主力製品であるフラッシュメモリの利用拡大に役立てるべく、同社では初となるデジタル音楽プレイヤー製品を発売した。
同社は米国時間12日、フラッシュメモリベースのDigital Audio Playerシリーズを発表した。同社は、フラッシュメモリのトップメーカーとしての強みを梃子に、低価格な音楽プレイヤーの提供を目指す。今回はあわせて3つのモデルが発売になったが、それぞれの値段は256Mバイトのメモリを搭載する赤いモデルが99ドル99セント、512Mバイトのメモリを搭載する青いモデルが149ドル99セント、そして1Gバイトメモリを搭載するシルバーのモデルは199ドル99セントとなっている。
各モデルとも単4電池1本で動作し、FMラジオ受信機能とボイスレコーダ機能も搭載するほか、MP3とWindows MediaおよびWindowsベースのDRMファイルの再生に対応している。さらにPCとはUSB 2.0で接続し、256Mバイトのモデルで約120曲、1Gバイトのモデルでは約480曲の保存が可能だ。
これらの製品は同社初のデジタル音楽プレイヤーとなるが、SanDiskではほかのタイプのデバイスについても研究を進めている。
「我々は、フラッシュメモリを大量に使用する製品の開発を検討する戦略を採っている。これらの音楽プレイヤーは組込型のフラッシュメモリを利用しているため、製品の価格をかなり安めに抑えることができる」とSanDiskの広報担当、Mike Wongは述べている。
フラッシュメモリは、駆動部分がなく音飛びなどが発生しないため、デジタル音楽プレイヤーやデジタルカメラといった携帯機器で人気の高いストレージ技術となっている。しかし、ストレージ容量の大きさではハードディスクに及ばず、メガバイトあたりの単価もフラッシュメモリの方が高い傾向にある。
フラッシュメモリカードのメーカー各社は、携帯電話などの小型デバイスにも搭載できるようカードの縮小化を進めてきている。また徐々に容量の増加してきており、現在の上限は4Gバイトとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」