Apple Computerが年末商戦に向けてカラー画面を搭載したiPodの準備を進めているとの報告を受け、Mac関連の各サイトは米国時間8日この話題で持ちきりになった。
Mac関連のニュースと噂を扱うThink Secretサイトによると、60Gバイトのハードディスクを搭載したこのモデルは、現行の第4世代iPodに近い形になるものの、高解像度カラー画面付きで写真を表示できるという。この499ドルの新モデルはまた、音楽に合わせてスライドショー形式で写真を表示したり、それをテレビへ出力することもできると同サイトは記している。
Appleは自社の新製品に関して口が堅いが、Think SecretはG5 iMacをはじめ、ここ最近登場した多数のMacの詳細を正確に探り当てている。なお、Appleの関係者からコメントを得ることはできなかった。
他社がビデオやテレビ番組、さらには写真や映画の表示が可能な携帯端末の開発を進めるなかで、Apple最高経営責任者(CEO)のSteve Jobsは、ビデオ(も再生できる)iPodの発売の可能性を否定していた。同氏はその理由について、音楽なら他に何かをしながらでも楽しめるが、ビデオの場合はそうはいかないからだと説明した。
Photo iPodの噂の信憑性をさらに高めているのが、iPodのチップを製造するPortalPlayerの最新プロセッサがこれらの新機能の多くをサポートしているという事実だ。同社が米証券取引委員会(SEC)に8月に提出した資料によると、同社のPP5020チップはカラーLCDディスプレイのほか、テレビやプリンタへの出力もサポートするという。また、このチップは(ディスプレイに)写真を表示したり、音楽に合わせてスライドショーを再生することもできるという。
今回Photo iPodの可能性が明らかになったことで、AppleがiPhotoソフトウェアをWindowsに移植するかどうかという問題が浮上してくる。同社はすでにiTunesソフトウェアをWindowsに移植し、iPodとiTunes Music Storeをサポートしている。
60Gバイトのハードディスクに関しては、ドライブメーカーの東芝が60Gバイトドライブの計画をすでに発表しており、今年初めにはAppleが顧客になるだろう、とのアジア地域広報担当の発言が伝えられている。Appleは7月に最新世代のiPodを発売した際、近い将来60Gバイトのモデルを出す計画はないと述べていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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