手のひらに収まるPCというコンセプトを最初に普及させた会社が、2年の月日を経てようやく製品を完成させ、来月初めてのモデルを発売する。
OQOから送られて来た招待状によると、同社は超小型コンピュータを10月14日にカリフォルニア州サンフランシスコで発表するという。OQOが作り出したのは、PalmオーガナイザやPocket PCとほぼ同じサイズでフル機能を搭載する「OQO model 01」というWindows XPコンピュータ。同機はドッキングステーションにセットして使うことも可能だ。
OQOが小型化を実現できた理由の1つは、このコンピュータが通常のPCチップより消費電力の少ない1GHzのTransmetaプロセッサを採用しているためだ。また同機は、20Gバイトのハードディスクと256Mバイトのメモリを搭載する。
この超小型PCは、2002年4月にデザインが初公開され、同年末までにはリリースされるはずだった。しかし、同社は2度にわたって発売の延期を余儀なくされた。OQOに近い情報筋によると、同社は昨年末にベンチャー事業投資家からの操業用現金の提供を受けたという。
同社と競合するAntelope Technologiesは、IBM向けに設計したマシンをベースに同様のデバイスをつくっているが、同社のほうはすでに製品をリリースしている。しかし、Antelopeのコンピュータは約4000ドルと高価だ。これに対し、OQOでは1000〜2000ドルの価格帯のマシンを投入し、より幅広いユーザー層をねらいたい考えだという。
Microsoft共同創業者のPaul Allenが出資するVulcan Venturesも、自社のMini-PCリファレンスデザインによって小型PCの普及促進を試みている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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