松下電器産業は9月8日、DVDレコーダDIGA(ディーガ)の新製品5機種を発表した。400GバイトHDDを搭載したモデルや2番組同時にHDDに記録できる製品などをそろえ、シェア40%を狙う。
今回発表されたモデルは400GバイトHDD搭載の「DMR-E500H」、2番組同時にHDDに記録できる250GバイトHDD搭載の「DMR-E330H」と160GバイトHDD搭載の「DMR-E220H」、HDD/VHSビデオに対応する「DMR-E250V」、160GバイトHDD搭載の「DMR-E87H」の5つ。9月21日より順次発売する。
「DMR-E500H」と26V型液晶テレビ「TH-26LX300」 |
ハイエンドモデルのDMR-E500Hは、最大709時間の録画が可能。さらにPCや携帯電話と連携し、外出先から録画予約を行ったり、静止画を転送したりすることができる。また、家庭内のLANを経由してDIGAで録画した番組をPCで視聴したり、LAN内の別のDIGAで再生することもできる。Digital Living Network Alliance(DLNA、旧Digital Home Working Group)のガイドラインに準拠したといい、「家庭用普及機としては初めてではないか」と松下電器産業 常務役員 パナソニックマーケティング本部 本部長の牛丸俊三氏は話す。
DMR-E330HとDMR-E220Hは2番組同時録画が可能。2つの録画回路を搭載し、それぞれ独立して制御する構造にした。さらに2番組の映像をスムーズに切り替えるための専用LSIを開発し、特許を申請しているという。
価格はオープンだが、市場予想価格はDMR-E500Hが18万8000円前後、DMR-E330Hが13万5000円前後、DMR-E220Hが11万円前後、DMR-E250Vが12万3000円前後、DMR-E87Hが8万5000円前後。
月産台数はDMR-E500Hが3000台、DMR-E330Hが1万台、DMR-E220Hが2万台、DMR-E250Vが1万5000台、DMR-87Hが3万台を予定している。
DIGAの累計出荷台数が150万台を突破
牛丸氏によると、DVDレコーダ市場における松下の現在のシェアは約35%。DIGAの累計出荷台数は150万台にのぼるという。また、同社の調査によればDVDレコーダの世帯普及率は10%に達したとのことだ。家電業界では普及率が10%を超えると爆発的に需要が伸びるとされており、秋から冬にかけてDVDレコーダの普及が加速すると見ている。
2004年のDVDレコーダ市場規模は350万台に達すると同社では予測しており、「年間シェア40%を狙う」(牛丸氏)と鼻息は荒い。
松下では今回の製品発売に合わせ、PCや携帯電話を使って番組情報の閲覧やDIGAの遠隔録画予約ができるインターネットサービス「DIMORA(ディモーラ)」を9月21日から開始する。松下がポータルサイトの運営や課金などを担当し、サービスの提供はインタラクティブ・プログラム・ガイドやナノ・メディア、アロハワークスなどが行う。基本料金は無料だが、録画予約サービスなどは有料。NTTドコモのiモード、KDDIのEZweb、ボーダフォンのVodafone live!に対応する。
遠隔録画予約機能はDMR-E500Hにのみ内蔵されており、ほかのモデルで利用するためには別途ブロードバンドレシーバー「DY-NET2」を取り付ける必要がある。DY-NET2の価格はオープンだが、市場価格は1万2000円前後という。
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