PC周辺機器の開発・販売を行うノバックは8月9日、デジタル家電市場に参入すると発表した。ブランド名は「ViVaEleca(ビバエレカ)」。第一弾として、HDDをカセットとして利用できるDVDプレイヤーなど2機種を9月下旬に発売する。国内販売はソフトバンクBBが、海外展開は三井物産が担当する。
今回発表された製品は、DVD/HDDプレイヤーの「Mpeg HDGate」と、ポータブルDVDプレイヤーの「DVD Porter」の2機種。
HDカセットをDVD/HDDプレイヤーの「Mpeg HDGate」に差し込んで利用する |
Mpeg HDGateではHDDをカセットとして利用する「HDゲート(ハーディーゲート)」という独自システムを採用した。市販の3.5インチHDDに「HDカセット(ハーディーカセット)」と呼ぶケースを装着することで、カセットとして利用できる。HDカセットはUSB2.0に対応し、PCの外付けHDDとして使うことも可能だ。PCで加工した動画をテレビで再生することを想定しており、ユーリードシステムのビデオ編集ソフト「Ulead Video Tool Box 2 for Mpeg HDGate」を同梱する。
価格はオープンプライスだが、推定店頭価格は2万4800円。ただしHDDは付属しない。これは「HDD内蔵カセットを販売して、ユーザーがHDDの容量を増やすために分解した場合、メーカー保証ができなくなるため」とノバック営業開発部チーフディレクターの齋藤祐一氏は説明する。そのほかDVD-R/RW、DVD+R/RW、DVD-ROM、CD-R/RW、CD-ROMに対応する。
DVD Porterは7インチワイドTFT液晶を搭載した小型DVDプレイヤー。DVD-R/RW、CD-R/RWに対応する。本体の大きさは幅18.5cm、奥行き14.5cm、高さ2.7cm。重さは本体が730g、リチウムイオンバッテリーが290g。連続再生時間は約3時間。
価格はオープンだが、推定市場価格は2万9800円。ユーリードシステムのDVD作成ソフト「Ulead DVD Movie Writer 3 SE」を同梱する。
国内独占販売権はソフトバンクBBが持つ
HDカセットを手にするノバック営業開発部チーフディレクターの齋藤祐一氏 |
ViVaElecaは国内独占販売権をソフトバンクBBが持つ。これは、ソフトバンクBBの提案で製品開発が始まったためだ。「昨年9月頃、ソフトバンクBBからPCやテレビ、電話などを融合した製品を一緒に作らないかという話があり、千載一遇のチャンスだと感じた」(ノバック代表取締役の中島洋一氏)。製品の企画・製造はノバックと台湾メーカーが共同で行い、ソフトバンクが国内販売を、三井物産が輸入調達や海外展開を担当する。
今後はPCとAVを融合した製品を展開していく予定。2004年第4四半期にはHDカセットを使ったDVD/HDDレコーダーや、携帯電話向けのモバイルTVチューナーを販売する予定。「(DVD/HDDレコーダーを使えば)テレビで撮った映像をPCで加工できる」(齋藤氏)。その後、2005年には子ども向けのポータブルDVDプレイヤー「Toy DVD Player for Child」や、インターネット機能などユーザーが希望する機能を選んで搭載できる「Custom unit System TV」も提供するとしている。
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