アップルコンピュータは7月13日、小型HDDプレーヤーのiPod miniと携帯用無線ベースステーションのAirMac Expressを報道陣に向けて公開した。
iPod miniは4GバイトのHDDを搭載し、約1000曲(AAC形式128kbps圧縮時)が保存可能。米国ではすでに2月から出荷が開始されていたが、米国内での需要が予想を上回ったため、国外での発売が延期されていた。日本では24日に発売予定となっている。
女性をターゲットとした「iPod mini」 |
国内での販売価格は2万8140円。色はシルバー、ゴールド、ピンク、ブルー、グリーンの5色で、腕に装着できるベルトクリップやFireWireケーブル、USB2.0ケーブルなどが同梱されている。大きさは高さ9.14cm、幅5.08cm、奥行き1.27cm、重さは103g。
iPodとiPod miniの違いについてアップルコンピュータ プロダクトマーケティングの小西達矢氏は「中身はほとんど同じ。小型でカラーバリエーションができたと思ってもらえればいい」と話す。iPodがコンピュータに詳しい20代後半以上の男性をターゲットとしているのに対し、iPod miniでは主に女性をターゲットとしているという。
ただしiPod miniはいくつかの点で機能が限られている。外付けマイクを利用したボイスレコーディング機能や、デジタルカメラで撮影した画像を保存できるデジタルフォトストレージ機能はiPodでしか利用できないとのことだ。
AirMac ExpressはWindowsにも対応
「AirMac Express」(右)はオーディオセットにつないでPCの楽曲を再生することができる |
AirMac ExpressはIEEE 802.11gを採用した無線ベースステーション。ACアダプタを内蔵し、本体を直接コンセントに差し込んで利用できる。MacintoshだけでなくWindowsにも対応する。「アップルでMacとWindowsの両方をサポートする無線ベースステーションは初めて」(アップルコンピュータ プロダクトマーケティングの福島哲氏)という。
アナログとデジタルのオーディオ出力端子を備えており、オーディオセットにつなげば、無線を利用してPCから楽曲をストリーミング配信できる。これにより、PCに保存した楽曲をAVコンポのステレオで聞くといったことが可能になる。ただしその際には、iTuneのミュージックライブラリを利用する必要がある。
AirMac Expressは最大10台までの同時接続が可能。最大有効半径は45mだが、ワイヤレスブリッジ機能を備えているため、複数のAirMac Expressを組み合わせて距離を伸ばすこともできる。
価格は1万5540円。重さは189gで、手軽に持ち運んで利用できると同社では説明している。発売日は7月中旬としており、「もうじき出荷できるだろう」(福島氏)としている。
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