Apple ComputerがPower Mac G5シリーズをアップデートし、ローエンド機では初のデュアルモデルを含め、3機種のデュアルプロセッサ搭載デスクトップを発表した。
Appleはこれまでも、ミッドレンジおよびハイエンドのG5をデュアルプロセッサ搭載モデルとしていたが、米国時間9日に、すべてのPower Mac G5をデュアルプロセッサに切り替えた。また最上位機種には、2.5GHzのデュアルプロセッサを搭載した。
今回発表された3機種には新しい機能が追加されているが、それでも価格のほうはほぼ据え置きとなっている。Appleが前回Power Mac製品を更新したのは昨年11月で、この時には1.8GHzのデュアルプロセッサを搭載したミッドレンジモデルが発表されていた。
新しいG5の価格は、これまでと「基本的には変わっていないが、ただし性能のほうは大幅に向上し、その分バリューも大いに高まっている」と、Appleのデスクトップ製品マーケティング担当シニアディレクター、Tom Bogerは述べている。
同社はこの日、Power Mac G4の製造中止も発表したが、ただし1299ドルのモデルについては在庫がなくなるまで販売を続けていくという。
新しいフラッグシップモデルとなるG5には、2.5GHzのプロセッサが2基搭載されている。このチップは、IBMが最新の90ナノメートルプロセスで製造した「PowerPC 970FX」という製品だ。さらに、このG5にはこれまでより高速な1.25GHzのフロントサイドバスや、新しい水冷式の冷却システムも採用されている。Bogerによれば、同マシンは7月に出荷される予定で、価格は2999ドル〜となるという。
この最上位モデルには、512MバイトのRAM、160Gのハードディスク、ATIのRadeon 9600 XTグラフィックカード(128Mバイトのオンボードメモリ) 、そして8倍速のApple SuperDrive(DVD/CDの再生およびデータ書き込みが可能)が含まれる。
昨年のこの時期に、AppleはG5で3GHzを目指そうとしていた。同社最高経営責任者(CEO)のSteve Jobsは、昨年6月にPower Mac G5製品を初公開した際、今後12カ月以内にPowerチップのクロックスピードが3GHzに達すると述べていた。
しかしながら、IBMでの90ナノメートル・チップ製造プロセスへの移行が予想より困難だとわかり、その結果Appleのマシンが3GHzに到達するのは、来年以降になりそうだとBogerは述べた。
「3GHzには達していないものの、このマシンの処理速度は大幅に高速化しており、その点が重要だと思う」と、同氏は2.5GHzのPower Macについて語り、このチップが2GHzのものと比較して25%も高速になっていると説明した。
一方、エントリーモデルのほうは、1.8GHzのデュアルプロセッサを搭載し、価格は1999ドル。このマシンには、256MバイトのRAM、80Gバイトのハードディスク、Nvidiaの GeForceFX 5200 Ultraグラフィックカード(64Mバイトのオンボードメモリ)、そして8倍速のApple SuperDriveが搭載されている。
またミッドレンジのG5については、2GHzのデュアルプロセッサ、512MバイトのRAM、160Gバイトのハードディスクを搭載し、価格は2499ドル。なお、エントリー、ミッドレンジの両機種とも、すでに入手可能になっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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