Officeパッケージで市場を独占するMicrosoftからわずかでもシェアを奪おうと、生産性ソフトウェア市場に新しく2社が参入した。
北京に本社を置くEvermore Softwareは米国時間18日、米国と日本、中国でEIOffice 2004のパッケージ販売を開始したことを発表した。
同じく生産性市場を狙うのは、先ごろGoBeProductiveソフトウェアの小売販売を開始した、オレゴン州ビーヴァートンに本社を置くGobe Softwareだ。
Evermoreは、製品をSun MicrosystemsのJava環境で稼働させるという斬新なアプローチをとっている。このことにより、WindowsとLinuxの両方のPCで、同じコードを走らせることが可能になる。
Evermoreは声明の中で、EIOfficeについて、あらゆる種類のドキュメントのファイルフォーマットを統一したほか、Microsoft OfficeやAdobe SystemsのPortable Document Format(PDF)の各種フォーマットのファイルを読み込んだり、これらのフォーマットにファイルをエクスポートしたりすることができると述べている。
EIOfficeは現在、英語版と中国語版、日本語版が提供されており、ダウンロードで入手できる。価格は、1ライセンスあたり398ドルで、5年間の無料アップグレードと無制限のサポートが付くパターンと、149ドルで1年間のアップグレードとサポートが付くパターンが用意されている。
一方、Gobeはシェアウェア発行者として数年前から市場に参入していたが、最近、GoBeProductiveのバージョン3をパッケージ製品として小売販売するようになった。
複数のアプリケーションを機能で区別する製品「スイート」と異なり、GoBeProductiveは表計算、ワープロ、グラフィックのすべてを同一のウィンドウで処理するとGobeはいう。「アプリケーションを切り替える必要はなく、ツールセットだけを変えればよい」と、Gobe最高技術責任者(CTO)のBruce Hammondは述べた。これによって、種類の異なるデータを組み合わせた複雑な文書を容易に作成でき、ユーザーも新しい機能を早く習得できると同氏は付け加えた。
GoBeProductiveは、グラフィックデザインや画像編集のような、通常の生産性パッケージにはない機能をいくつか備えている。目標は平均的なPCユーザーが必要とするツールを手頃な価格で提供することだ、とHammondは述べた。
GoBeProductiveの価格は50ドルだが、アカデミックユーザー向けの特別価格も用意されている。現在提供されているのはWindows版だけだが、Linuxサポートも検討中だと、Hammondは述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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