米商業改善協会(The Council of Better Business Bureaus)はApple Computerに対し、Power Mac G5の性能比較広告を中止するよう勧告した。
同協会の国内放送部門(NAD)は、AppleのライバルにあたるDellからの情報を受け、Power Mac G5の処理性能に関する調査を行ったが、Appleが提供した証拠は、Power Mac G5が「世界最速の、最も強力なパーソナルコンピュータ」で「僅差で整数演算競争に勝利した」とするAppleの主張の適切な根拠とはならず、従って同社にはそのような主張を行なう資格はないとの判断を下した。
NADは25日に発表した声明のなかで、Appleの64ビットプロセッサに関する主張も問題視していることを明らかにした。「『世界最初のパーソナルコンピュータ用64ビットプロセッサ』という同社の主張は、それが提示されている文脈からすると、ワークステーションにも適用可能と解釈できる」が、この主張には裏付けとなる根拠がない、とNADは述べている。この広告はすでに媒体で放映・掲載されたものだが、NADではAppleに対し、「この主張を変更し、パーソナルコンピュータに限った話であることを明確にする」よう勧告した。
NADによると、Appleはこの広告キャンペーンがすでに終了しているとし、また「今後の広告では、NADの見解に留意する」との声明を出したという。Appleに対して、この件についてさらにコメントを求めたが、すぐには応じられなかった。
一方Dellの代表者は、次のように記した電子メールを寄せている。「(我々は)Appleの広告には一部誤りがあると感じ、また消費者に代わって行動したいと考えた。市場にいる消費者は、正確な情報をもとに購入決定を行なう権利を持っているからだ。...我々は、市場の明瞭性が顧客の利益となると考えたが、NADもこれに同意したということだ」。
AppleのG5広告は以前にも批判を受けたことがある。昨年11月には英国のテレビ放送規制当局が、AppleのG5マシン広告の「世界最速のパーソナルコンピュータ」というタイトルは完全には立証できないとして、同広告を放送禁止としていた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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