バージニア工科大学が1100台のPower Mac G5を使ってクラスタ構成したスーパーコンピュータ「Big Mac」が、スパコン性能ランキング第3位に浮上したのはわずか数カ月前のことだが、早くもこれに使われたマシンが処分品として販売されている。
これは1月に、同大学がBig MacをApple Computerのラックマウント型サーバ、Xserveにアップグレードすると発表したためだ。Big Mac(Xともよばれる)の構築には、スーパーコンピュータ構築用のコンポーネントではなく、デスクトップコンピュータとして設計された、大きさもかさばる普通のPower Mac G5が使われていた。
バージニア工科大学がBig Macを構築している当時、AppleはG5チップをPower Macにしか搭載しておらず、Xserveには旧式のG4プロセッサが積まれていた。しかしAppleは先月、XserveのG5バージョンを発表し、バージニア工科大学にシステムをXserveにアップグレードするよう促していた。XserveはPower Macよりも小型で、消費電力も少ない。
その結果、スパコン性能上位500マシンの第3位に輝いたマシンの一部が、現在MacMallというオンラインカタログ通販会社で販売されている。
MacMallではこの商品を、「歴史の一部を手にする」チャンスだと売り込んでいる。
MacMallによると、このマシンはAppleの手で修理・調整されたもので、2GHzデュアルプロセッサと1GHzのRAM、ハードディスク160GB、CDとDVDどちらも書き込み可能なSuperDrive、Mac OS X最新版の10.3 Pantherという仕様で2799ドルとなっている。ちなみに、同様の仕様でメモリが512MBしかない新品のPower Macは、2999ドルという価格で販売されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」