2人の映画制作者が、iPod音楽プレーヤーには「汚い秘密」があるとして、これに抗議する「反対広告」プロジェクトを始め、ネット上で注目を集めている。彼らが抗議している秘密とは、iPodのバッテリー寿命だ。
Casey NeistatとVan Neistatは、Macの編集ソフトを使ってビデオプロジェクトを共同制作している兄弟だ。彼らは米Apple Computerのテクニカルサポート担当者に、1年半使用したiPodのバッテリーを交換するのに、新品のiPod一台分の値段に相当する、255ドルもかかると言われたという。iPodがすぐに老朽化してしまう問題に苛立った2人は、ニューヨーク市近辺で、目についたiPodのポスター全てに「iPodの交換不能なバッテリーは、たった1年半しか持たない」いう文字を刷り込んで歩いた。
Neistat兄弟によると、彼らの抗議行動を撮影したビデオが現在、ウェブサイト「Ipodsdirtysecret.com」で1日5万ヒットを記録しているという。26日午後(米国時間)現在で、同サイトのトラフィックカウンタは19万4000以上のビジター数を示していた。
結局、バッテリーはサードパーティー製のものを利用すれば、わずか49ドルで交換可能なことが判明。Apple自体も、90日間の製品保証のほか、バッテリー交換サービスを送料込みで約106ドルで提供している。このAppleのプログラムは、2週間ほど前に開始されたばかりだ。
他のiPodユーザーも、充電式バッテリーの多くに見られるように、iPodを使えば使うほどバッテリー寿命が短くなる現象を報告している。iPodなどのハイテク機器で使用されている充電式バッテリーは、標準的な使い捨てバッテリーとは違って標準設計がない。バッテリー交換には、機器を分解するという複雑な手順が絡んでくるが、サードパーティーは約70ドルでこのサービスを提供している。
iPod Battery Replacement Programに関するさらに詳しい情報は、Appleのテクニカルサポートのウェブサイトにある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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