今までは主にWindowsユーザーしか利用できなかった、ピアツーピア(PtoP)の選択肢をMacユーザー向けに提供する、新しいファイル交換用ソフトが人気を呼んでいる。
今年7月にリリースされ、それ以後大幅にアップデートされた、この「Poisoned」というファイルス交換ソフトを使うと、Macユーザーも、大人気のFastTrackシステムや他にいくつかある小規模なネットワークに接続できるようになる。何百万人ものユーザーが参加している大規模なKazaaネットワークに、Macユーザーが直接アクセスできるようになったのは、これが初めてだ。
「Macで利用できたサービスは少なく、ずっと無視されてきた。だからこそ、これが理想的なプロジェクトだといえる」と、同プロジェクトを率いる、アトランタ在住の契約プログラマ、Julian Ashtonは述べている。
ここ数カ月で急激に台頭してきたPoisonedは、MacをWindowsの世界へ一歩近づけたように思える。Windowsの世界では、無料のファイル交換は、米Apple社自身のiTunes音楽ストアサービスや米RealNetworksのRhapsody会員サービスのような、正式に認められた音楽サービスの妨げになっていると考えられている。
米Download.comによれば、Poisonedはリリース以来10週間で、16万5000回以上もダウンロードされ、同様のファイル交換ソフト「Limewire」の次に人気の高いMacソフトウェアとなっているという。
FastTrackやeDonkeyを利用するMac用のピアツーピアソフトは他にもいくつかあるが、Poisonedほどの急激に利用者を増やしているプログラムはない。これまで最も有名だったのは、GnutellaベースのLimewireで、確かに評判の良いソフトウェアだが、利用できるネットワークの規模の大きさでは、Kazaaには遠く及ばない。
特に忠実なMacユーザーの間では、、iTunes音楽ストアが、その使いやすさとファイルの品質の高さで評判を確立したとみているアナリストもいる。そのため、これらのユーザーはPoisonedや他のサービスで無料のコンテンツを探すよりも、料金を払って楽曲を入手することを選ぶかもしれない。Appleによれば、Windowsにもサービスを提供するようになった11月初旬の時点で、iTunesストアは累計で1700万曲以上の楽曲を販売したという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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