米Apple Computerは米国時間の8月18日、同社がPower Mac G5の2モデルを出荷開始したことと、同デスクトップコンピュータのデュアルプロセッサバージョンが今月末までに出荷されることを明らかにした。
Apple Computerによると、同社は6月に公開されたハイエンドデスクトップをこれまでに10万台受注している。Appleでは1.6GHzと1.8GHzのシングルプロセッサモデルを出荷開始しており、2GHzのデュアルプロセッサモデルは8月末までに出荷の予定で、同社が約束した今月中の出荷には間に合わせる。
Appleは、ここ数四半期落ち込んでいるPower Macの売上拡大をこの新型マシンに託している。同社はPower Macを99年初めに40万台以上を販売したのをピークに、昨年は21万1000台、前四半期には15万6000台しか販売していない。
Appleのハードウェアマーケティング担当バイスプレジデント、Greg Joswiakは、「弊社のPower Mac事業にはこのような大きなてこ入れが必要だった」と語った。Power Mac G5に10万件の予約があったAppleだが、同社は低価格バージョンのPower Mac G4も継続販売する。Joswiakは、「当面はG4も1299ドルで販売を継続する」としている。Power Mac G5の価格は1.6GHzバージョンで1999ドルからとなっている。
利幅が大きく、Macにとって重要な市場であるグラフィックスや音楽関連のプロフェッショナル向けであることから、Power Macの販売はAppleの死活問題だ。Appleは先に、Power Macの売上を改善しないと全体の収益性が危険な状態になると投資家向けに警告していた。
Appleは12月に米国証券取引委員会(SEC)に対し、「今後Power Macintoshシステムがわずかでも回復できないような状況になれば、全体的な収益性の改善は難しくなる」と報告している。
Joswiakによると、G5を製造するニューヨーク州イーストフィッシュキルにあるIBMチップ工場が直面している歩留まりの問題はAppleには影響しないという。
Macのオペレーティングシステムは32ビットOSのままだが、Appleによると、同マシンにはG5の64ビット処理能力を活用する新バージョンが添付されるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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