米Macromediaは、Flashプレーヤーの新バージョンについて、パブリックベータ版の配布を開始した。Flashプレーヤーは広く普及している同社のウェブ用ソフトウェア。
新たなFlash Playerは、同社が昨年Flash MXを発表して以来初めての、大幅な改訂版となる。Macromediaでは、Flash MXの市場への導入と合わせて、Flashの用途に関する考え方を劇的に拡大していた。動きの激しいオンライン広告向けのアニメーションフォーマットとして売り込む代わりに、同社ではFlashのフォーマットに関する位置づけを見直し、ウェブサイト全体の開発やウェブアプリケーション提供のための広汎な基盤として利用できるものに改めた。
新バージョンのFlash Playerは、Macromediaのサイトからダウンロード可能となっているが、処理能力の改善に重点が置かれている。同社でFlashのプロダクトマネジャーを務めるLucian Beebeの話では、同ソフトウェアはFlashコンテンツの種類によっては、これまでより最大で10倍も高速に処理できるようになっているという。
「現在コンテンツを制作している人たち全員に、前よりもずっとすばらしい処理能力を提供するための方法を見つけ出した。すべてが前よりきちんと動くようになり、見た感じも、また処理速度もずっと良くなった」(Beebe)
Beebeによると、ウェブアプリケーションやビデオを含むストリーミングメディアの配信にまでFlashの役割が広がると、こうした改善が特に重要になるという。
「常に先頭に立たなくてはならない。将来を見据え、“今後はFlash Playerに何が求められているのだろうか?それには何をすべきか?”と自問しなくてはならない」(Beebe)
新しいFlash Playerには、PCが確実に同ソフトウェアの最新バージョンを利用できるようにするための「自動アップデート」機能も搭載される。これはFlashユーザーの使用感統一のために重要な追加機能だ、とBeebeは話す。
Macromediaでは新バージョンの名前も、最終バージョンの正式なリリース日もまだ発表していないが、Beebeによると数カ月以内には準備が整う見込みだという。
「スケジュールの設定はユーザーを頼りにしたい。正式版をリリースしていい状態かどうかは、ユーザーが教えてくれる。ただし、完成にはほど遠いものだったら、それをベータ版としてリリースすることはなかっただろう」(Beebe)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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