米Microsoftは2日(米国時間)、Microsoft Readerの利用を促進するために、20週間にわたりベストセラーを含む電子書籍(e-books)を無料でダウンロードできるようにすると発表した。
Microsoftは過去にも、今回と同様のプロモーションを行い、ユーザーのReader利用を促進して、普及度で大きく水を空けられているAdobeのAcrobatソフトウェアから、マーケットシェアを奪い返そうとしたが、 同社eReadingグループのプロダクトマネージャ、Cliff Gurenの話では、今回の新プロモーションはこれまでで最も大掛かりなものとなるという。
「このソフトウェアを利用して読書を体験したユーザーは、その体験に満足している。だが、私たちはe-booksとMicrosoft Readerの認知度を上げたかった。より多くの人に、この製品を使ってもらいたい」とGurenは述べている。
Microsoft Readerは2000年8月にデビューし、600万回ダウンロードされている。Microsoftでは、一年前にバージョン2.0をリリースし、それに合わせてReader用のe-booksタイトルをまとめたオンラインカタログも公開した。。
今回の5カ月に及ぶプロモーションの一環として、ユーザーは1週間に3冊のe-booksを、MicrosoftのWebサイトからダウンロードし、Pocket PC、タブレットPC、ラップトップ、またはデスクトップPC上で、これを読むことができる。無料ダウンロードが可能なタイトルのなかには、Bill Brysonの「A Short History of Nearly Everything」やAmy Tanの「The Joy Luck Club」、Walter Mosleyの「Fear Itself」などが含まれている。
Gurenによると、Microsoft Reader利用者の約60〜70%は、Pocket PCの保有者だという。Pocket PCはWindows CEオペレーティングシステムを利用した、Microsoftの小型機器向け技術フレームワークで、Pocket PCの商標を冠した携帯端末メーカーにライセンス供与している。
「Readerソフトの利用者の大部分は、Pocket PCの携帯性に惹かれて、これを使っている。だが、タブレットPCでReaderを使うことに興味を示す人も出始めている」とGurenは述べている。
Microsoft Readerにとっての課題はセキュリティで、今年1月には、あるソフトウェア開発者がMicrosoft Readerのコピー防止技術を取り外すプログラムをオンラインで公開している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス