日本経済新聞は米国時間20日、同紙が掲載していた、米Microsoft最高経営責任者(CEO)Steve Ballmerによるとされる家庭用ゲーム機Xboxについてのコメントを、誤報として撤回した。
同紙は20日、米Microsoft最高経営責任者(CEO)Steve Ballmerが、記者会見で、家庭用ゲーム機Xboxの次世代バージョンの発売が、業界筋の多くの予想よりも遅い、2006年になるとの見通しを述べたと報じていた。
同紙は後に、この発言が実は、Ballmer自身によるものではなく、Xbox新バージョンの発売時期についての、業界アナリストの一般的予想を反映したものだった、と訂正。2006年という数字も誤って掲載されたもので、アナリストらは新Xboxの発売時期を2005年と予想している、と同紙は説明している。
ゲーム機の典型的な製品サイクルは5年間だ。これに従うと、市場トップのソニーは2005年に、PlayStation 2(PS2)の後継機を発売することになる。
ソニーの幹部は、PS2の後継機について、一切の約束を避けているが、PlayStation 3に搭載予定のCellプロセッサの開発に、予想より時間がかかっていることを示唆した。またソニーは最近、PS2の暫定アップデートとなる家庭エンターテインメント機器PSXを発表しており、これでPlayStationブランドのリフレッシュが図られるはずだ、と業界ニュースレターMicroprocessor Reportの主任編集者Peter Glaskowskyは話している。
次世代ゲーム機発売についての憶測は、最近とくに頻繁に飛び交っている。たとえば、MicrosoftがXboxのなかで最も高価なコンポーネントである、グラフィックプロセッサの供給メーカーを変更するかもしれない兆しなども、業界関係者の話題となっている。現行のXboxのグラフィックチップは米Nvidia製だが、ライバルの加ATI Technologiesは、次世代Xbox開発に参加したい意向を表明している。
Pacific Crest SecuritiesのアナリストMichael McConnellによると、Nvidiaが次世代Xboxへの関心を失っていることなどから、ATIが契約を獲得する可能性は高いという。Nvidiaは昨年、Microsoftとの契約のおかげで、何カ月にもわたって、厄介な契約の調停や在庫管理に苦しめられていた。
「Nvidiaは・・・Xbox2から距離を置こうとしていると受け取れる合図を、実にたくさん出してきている」とMcConnell。「両社の関係は昨年一年で、ひどく悪化してしまった。Microsoftは概して、扱いやすい素敵な提携パートナーとは言い難い。Nvidiaは、Microsoftとの提携で、後味の悪い思いをしたのだろうと思う」(McConnell)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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