情報処理推進機構(IPA)は4月27日、ITサービスの提供に必要な実務能力を体系化した「ITスキル標準」に、組み込みソフトウェアを別枠で追加することを明らかにした。案をまとめ5月にパブリックコメントを募集し、7月までに完成させる。
情報処理推進機構 基盤ソフトウェア開発部長の佐伯俊則氏は「ハードとソフトが融合する組み込み分野は日本が得意とするものの、ソフトの占める比重が急激に高まったために体系的なまとまりができていない」と指摘。組み込みソフト特有の問題として開発期間が短いこと、対象となるハードウェアの性能やプラットフォームが日々変化していることを挙げ、効率の良い開発方法が求められているとした。
IPAでは10月にソフトウェアエンジニアリングセンターを設置し、産業界と連携しながら組み込みソフトの生産手法に関して取り組む方針としている。
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