米民主党全国委員会(DNC)から盗み出されたと思われる大量のデータがリークされた可能性がでてきた。ロシア政府と関係のあるハッカーとしては異例の動きと思われる。
米民主党の対Donald Trump氏戦略資料と思われる200ページ超の文書が、「Guccifer 2.0」を名乗る人物からGawkerに送り付けられたという。Gawkerが米国時間6月15日に報じたところによると、ハッカーとされるこの人物は、100Gバイトに及ぶデータを所有していると主張しており、それには「財務報告書、資金提供者の一覧、選挙綱領、共和党対策、個人のメール」などが含まれているという。ほかにも寄付の登録台帳や戦略ファイルなどさまざまな文書が送られてきたと、Gawkerは報じている。
ロシア政府と関係のあるハッカーらは、DNCのコンピュータネットワークに侵入し、電子メールやチャット記録のほか、共和党大統領候補の指名がほぼ確実とみられているTrump氏に関する調査資料を入手したと報じられている。The Washington Postが14日に伝えたところによると、ハッカーらが同ネットワークに侵入したのは2015年の夏ごろの可能性があるとする一方、Trump氏に関する調査資料が盗まれて初めてDNCは外部からの侵入に気付いたという。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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