[ブックレビュー]“サラリーマンのプロ”を目指すという選択--「会社にいやがれ!」

ディスカヴァー・トゥエンティワン
詳細:単行本(ソフトカバー) / 224ページ / ディスカヴァー・トゥエンティワン / 価格:1296円 / 著者:神原一光 / 発売日:2014/02/21 / 外形寸法 (H×W×D):18.2cm×10.4cm×2.2cm / 重量:0.2 kg
内容:このまま会社にいて自分はどうなるんだろう? そう考えたことのある会社員の人は多いだろう。フリーランスになったり、起業をしたりとほかに選択肢もあるが、組織の中に残って必要とされることは最も身近な選択肢の1つだ。NHKで働く著者が教えるサラリーマン力とは?
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 社員を辞めて、フリーランスになったり起業したりすることが、自分の実力を発揮できる唯一の道だと勘違いしていないだろうか。自分に合った働き方が人によって異なるのは当然のこと。会社の中で窮屈な思いをしているのなら、独立すればいい。会社の中でのびのびと仕事ができているのなら、会社員として仕事に全力投球すればいい。自分の今いる場所が、自分のいたい場所ならば、それが一番幸せなことだ。

 本書の著者である神原一光氏は、NHKという組織に所属しながらも、チャレンジングな仕事に挑み続けている。会社という枠組みに捕らわれていると考えるのではなく、会社にいるからこそ、こんなことができる利点を、等身大の言葉で伝えようとしている。現在会社に不満を抱いていて後先考えずに退職を考えている人には、絶対に読んでもらいたい本だ。なぜなら勢いで辞めてから後悔しても遅いからだ。

 ただ漫然と仕事をしているのでは面白くないのは、会社員であろうと独立した人間であろうと同じことだ。ここではないどこか別の場所なら自分は輝けるという幻想は捨てて、今の場所でどのように行動すれば、面白くなるのかを考えてみよう。本書にはそのためのヒントが詰まっている。

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