Microsoftは米国時間12月7日午前、「Internet Explorer(IE)9」のセキュリティ機能に対する変更点を詳細に説明した。ユーザーがブラウジングを行う際、サイトから行動を追跡されないようにする機能が向上するという。
2011年前半に最初のリリース候補(RC)版に搭載が予定されているこの機能は、サードパーティーのページ要素のうち、サイトからの追跡をブロックできるものとできないものを、リストを使ってブラウザに伝える。このリストには、広告や、特定プロバイダーが提供する埋め込みウィジェットのように比較的ありふれた要素も含まれる。
IE開発担当責任者のDean Hachamovitch氏は、MicrosoftのIEBlog上で、その仕組みを次のように説明した。
「Tracking Protection List(TPL)」には、(msdn.comのように)ユーザーが直接リンクをクリックしたりアドレスを入力したりして訪問する場合のみ、ブラウザが訪れる(または「呼び出す」)ウェブアドレスが含まれる。呼び出しをこうしたウェブサイトと他のウェブページのリソースに限定することにより、TPLは他のサイトが収集できる情報を制限する。
この機能は、電話の「Do Not Call(セールス電話拒否)」リストを、ブラウザとウェブに置き換えたものと考えてもらってもいい。ブラウザが「Do Not Track(追跡拒否)」を制御することについて、議論されている他の多くのアプローチを補完するものだ。
この機能を発表するウェブキャストの中で、Hachamovitch氏は、「自分たちの行動を誰が追跡できるかについて、ほとんど認識していない」ユーザーが大半であり、そうした事実を起点にこの機能が開発されたと述べた。同氏はまた、MicrosoftがIE9の機能の開発でよりオープンなアプローチをとっているおかげで、この機能が生まれたと述べた。
Microsoftは、ユーザーとサードパーティーの両方が、保護リストを作成し、それぞれのサイト上にリストをホストできるようにする。その後、ユーザーは保護リストをブラウザにダウンロードできるようになる。Microsoftもリストを作成しており、Hachamovitch氏はこれをRSSフィードになぞらえた。リスト上のサイトに追加や削除がある場合、ユーザーが見つけ出したり手動でアップデートしたりしなくても、リストが自動的にアップデートされるからだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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