ソフトバンクモバイルは11月4日、都内で2010年冬〜2011年春モデルの発表会を開催した。ソフトバンク代表取締役社長の孫正義氏により、Android2.2を搭載したスマートフォンや携帯電話など24機種が紹介されたほか、Androidスマートフォン向けの新サービスも発表された。
冬春モデルで発表されたAndroidスマートフォンは、「003SH(GALAPAGOS)」「005SH(GALAPAGOS)」(シャープ製)、「HTC Desire HD(001HT)」(HTC製)、スマートタブレット「001DL」(DELL製)、「004HW」(Huawei製)、「003Z(Libero)」(ZTE製)の6機種。すべての端末がAndroid2.2を搭載している。
中でも003SHと005SHは、ワンセグやおサイフケータイ、赤外線通信など、従来の携帯電話向けの機能を搭載するほか、裸眼3Dにも対応。「モバイル・パワフルプロ野球 3D」、「ロックマン」などメジャータイトルの 3Dゲームや、「シュレック フォーエバー」など劇場作品の予告編の3Dムービーがプリインストールされており、購入してすぐ楽しめるよう工夫されている。
発表会では、白戸家のCMでお馴染みの上戸彩氏、松田翔太氏が登壇し、孫氏とともに3D写真の撮影を楽しんだ。
Androidスマートフォンの投入に併せて、サービスやアプリも拡充する。これまで、iPhoneやiPad、携帯電話向けに提供してきた電子書籍サービス「ビューン」を12月上旬からAndroid端末向けにも提供する。新たに9媒体を追加し、合計40のコンテンツが閲覧可能になった。
また、10万冊以上の書籍をラインアップするアプリ「ソフトバンク ブックストア」を12月上旬以降、003SHの発売に合わせて提供する。利用限度額が設けられており、携帯電話の加入日から満3カ月以内の場合は月額3000円まで、満3カ月以上の場合は1万円まで購入できる。電子書籍の購入代金は携帯電話の利用料金とまとめて支払える。
さらに、1500作品以上を視聴できる「ビデオストア」(12月中旬)や、約10万曲の音楽をダウンロードできる「mora touch」(12月上旬以降)、Androidスマートフォンとmixiを連携した「ソーシャルフォン」(2011年2月)などを提供する。Androidマーケット内には、ソフトバンクモバイルのお勧めアプリを掲載する「SoftBank ピックアップ」(11月中旬以降)も新設するという。
「これまでスマートフォンと言えばビジネスというイメージが強かったが、従来のイメージとは一線を画す、ソフトバンクらしいエンターテインメントが充実したスマートフォンを提供したい。iPhone、iPadに加えて、Androidでも続々と端末やアプリ、コンテンツを用意していく」(孫氏)
これらに加え、下り最大42Mbpsの高速パケット通信が可能になるサービス「ULTRA SPEED」も発表された。2011年2月下旬以降に開始予定。孫氏は、NTTドコモが12月に開始予定のLTEサービス「Xi(クロッシィ)」(37.5Mbps)よりも高速だと自信を見せる。また、Xiの人口カバーエリアは2012年3月時点で約20%であるのに対し、ULTRA SPEEDは2011年6月には約60%に達するという。
「ソフトバンクの電波のインフラはドコモとauに負けているという話があるが、それはソフトバンクが800MHz帯の周波数の許認可を得ていないから。ハイスピード競争では、ドコモより速い速度で、速い地域展開を実現していく」と、孫氏はULTRA SPEEDへの意気込みを語った。
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