Microsoftは、無料のマルウェア対策ソフトウェア「Microsoft Security Essentials」の公開1周年に際し、過去1年間に同ソフトウェアを介して収集した、身の引き締まるような統計結果を公開した。
Microsoftによると、Security Essentialsは全世界で3100万台のコンピュータにインストールされ、このうち2700万台が過去1年間にマルウェアの感染を報告したという。
攻撃を受けた回数が最も多かったのは米国だ。Microsoftによると、米国では攻撃を受けてMicrosoft Malware Protection Center(MMPC)に感染を報告したマシンが過去1年間で200万台以上にのぼったという。米国の次に多く攻撃を受けたのは中国で、69万3000台を超えるマシンへの感染がMMPCに報告された。3位はブラジル、4位は英国と続き、ブラジルでは58万6000台以上、英国では21万2000台以上から感染の報告があった。
注目すべきは、これらの数字がMicrosoftに報告された脅威の件数に過ぎないという点だ。過去1年を通じてWindowsのエコシステムで発生したすべての攻撃件数を示しているわけではない。
全体として、過去1年間にSecurity Essentialsが検出した脅威の件数は4億件近くにのぼり、そのうち3億6600万件でSecurity Essentialsユーザーが脅威の削除を選択したと、Microsoftは述べている。
これらの数字は、マルウェアの感染からPCを守るうえでWindowsユーザーがなおも抱えている問題を浮き彫りにするものかもしれないが、MicrosoftはSecurity Essentialsにとってこの1年が成功だったと見ている。実際、Microsoftはブログ投稿の中で、同社が「Windowsのエコシステム全体にわたってセキュリティを高める」ための役割を果たしていると述べた。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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