大日本印刷(DNP)は9月24日、他人に聞かれたくない、秘匿性の高い会話を周囲に聞こえにくくする音楽データ生成ソフトを開発したと発表した。このソフトと“しゃべるポスター”「ポスラサウンドパネル」を組み合わせたシステム「ポスラサウンドパネルforスピーチプライバシー」を10月に発売する。
今回開発された音楽データ生成ソフトで生成したBGMを流すことで、会話の内容を周囲に聞こえにくくする。音楽に含まれる音成分と類似する周波数を持つ音声は、どちらか片方が聞こえにくくなる「聴覚マスキング」と呼ばれる現象に着目して開発された。
この聴覚マスキングをより効果的にするため、BGMの音源に特殊なフィルタ処理を施し、人が発する音声を聞こえにくくする音楽データを生成。これにより大音量でBGMを流す必要がなくなり、人の耳に心地よい音を流して会話の秘匿化が図れるとしている。調剤薬局内で実施した実証実験の結果によると、薬剤師との会話が聞こえにくい環境になることが確認できたという。
価格は下表の通り。DNPでは、ポスラサウンドパネルforスピーチプライバシーや店頭POPなど関連する製品で、2011年度までに1億円の売り上げを目指す。
サイズ | 1〜10部 | 11〜30部 | 31〜50部 |
---|---|---|---|
A2、B2 | 13万円 | 12万円 | 11万5000円 |
A1、B1 | 15万5000円 | 14万円 | 13万円 |
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」