さくらインターネットは9月1日、仮想専用サーバ(VPS)サービス「さくらのVPS」の提供を開始したと発表した。専用サーバの自由度と共用サーバの低価格、仮想化ならではの機能を合わせもつとしている
Linuxカーネルに標準搭載される仮想化技術「KVM」(Kernel-based Virtual Machine)の採用で完全仮想化を実現しており、初期費用なしで月額料金980円という価格設定となっている。KVMを採用したことで、各VPSの仮想ハードウェアやOSなどの環境がそれぞれ完全に独立しており、他サービスで採用の多いOSレベルでの仮想化では実現不可能だったというスワップメモリが利用可能となるなど、より自由度の高いサーバ運営が可能としている。
スペックはメモリ512Mバイト、ディスク20Gバイトとなっており、ウェブブラウザからサーバのコンソール画面を操作できるリモートコンソール機能なども搭載、海外のVPSサービスと比較しても遜色のないサービスを実現したという。2週間の無料お試し期間も用意した。
今後は、当初提供するCentOSだけでなく、ほかのOSの提供も順次進めていく予定。また、リモートコンソール機能に加え「VNC(Virtual Network Computing)」を利用したリモートデスクトップ機能の提供も予定している。仮想化技術やクラウドコンピューティングへの取り組みを強化していく計画だ。
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