MPEG特許プール会社のMPEG Licensing Authority(MPEG-LA)は、エンドユーザーに無料で提供されるビデオに対し、AVC特許ポートフォリオライセンスを永久に無料化すると発表した。
AVC特許ポートフォリオライセンスには、YouTubeやVimeoなどの技術で使用されるデジタルビデオ符号化規格であるH.264コーデックが含まれる。AVCポートフォリオをライセンス提供するMPEG-LAは米国時間8月24日のプレスリリースで、エンドユーザーに無料で提供されるビデオ(インターネット放送AVCビデオとして知られる)に対しては、ロイヤリティを課さないと述べた。
MPEG-LAは2010年2月、H.264のロイヤリティの徴収開始日を2016年1月1日と定めた。MPEG-LAは、24日に発表したこの期日の無期限延期の理由を明らかにしておらず、また、本記事執筆時点ではコメントを得ることができなかった。
声明には、インターネット放送AVCビデオ以外の製品およびサービスには、今後もロイヤリティを適用すると記されている。
H.264ライセンスを保有する企業には、Microsoft、Apple、東芝などがある。
Googleは5月、オープンソースでありロイヤリティフリーである競合ビデオフォーマット「WebM」を発表した。当時はWebMのビデオ符号化規格「VP8」が、MPEG-LAの特許プールを侵害するのではないかという憶測が飛び交ったが、そのような正式な申し立てはなかった。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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