6カ月前にリリースされた「Google Buzz」だが、Googleが切望するソーシャルメディアの躍進させる存在になるまでにはまだまだだということが明らかになりつつある。
なぜなら、たとえBuzzがウェブで公開されていても、誰も気づかないのでは、現実にはなかったも同然だからだ。人気の高い技術系ポッドキャストの発信者でブロガーのLeo Laporte氏は米国時間8月22日、公開設定していたBuzzの投稿の2週間分が、同氏の公開フィードにまったく表示されていなかったことを発見した。
これを調査したGoogleは翌23日、Buzzに「まれ」ではあるが、明らかに重大なバグを発見したと発表した。Laporte氏のBuzzのフォロワーの1人が自身のGoogleアカウントを削除した場合、公開設定された投稿がLaporte氏の残りのフォロワーに配信されなくなると、Googleはこの日、Laporte氏によるBuzzの投稿スレッドへのコメントに書き込んだ。同社は同日午後にはバグの修正が完了したことを発表した。
だが今回の件の真の問題は、大勢のフォロワーを持つ発信者の場合に起きるとみられるこの深刻なバグに、誰も遭遇せずに6カ月が経過したという点にあるのだろう。Laporte氏のBuzzのフォロワー1万8735人(8月23日午前の時点)が、2週間にわたり誰1人気づかなかった点や、このような著名な技術系批評家のBuzzフィードが突如沈黙しても誰も気にしなかった点は言うまでもない。Laporte氏のポッドキャスト「TWiT」(「This Week in Tech」)は、iTunes Storeでダウンロード件数がトップクラスのポッドキャストとしてランキングの常連であり、TwitterにおけるLaporte氏のフォロワー数は22万2820人に達する。どちらかのサービスが突然2週間も沈黙したら、誰もそれに気づかないという状況は考えられない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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