長期にわたって抱えている問題を解決し、継続的な成長に向けてサーバの体制を整えたいと考えるTwitterにとって、険しく、非常に困難な夏が続いている。その状況は、人気の高いサービスにおける一連の障害へとつながり、米国時間7月19日には、多くのユーザーがログインやプロフィールの更新ができなくなり、さらにはサービスに新規登録することもできないという大きな問題が生じた。
Twitterは21日夜、同社の企業ブログにおいて、問題と、それらをどのようにして同社が現在取り組んでいる長期的なアップグレードに結びつけるかに関するいくつかの最新情報を発表した。そのうちの1つとしてTwitterは、2010年中にユタ州ソルトレークシティーの近くに「新しいカスタム仕様の」データセンタを開設すると発表した。
「特にわれわれ特有の消費電力と冷却に関する要求に向けて設計された建物において、これまでよりもずっと広い面積を占有することにより、Twitterは、ネットワークおよびシステム構成を完全に管理できるようになる予定である」と同社のエンジニアリングブログには記されている。「独自のデータセンタを有することにより、インフラストラクチャの要求の変化に応じて、迅速な調整を柔軟に実施できるようになるというのが重要な点である」(同社ブログ)
最近の問題については、「われわれが膨大なユーザーレコードを格納するユーザーデータベースが、長い時間のかかるクエリの実行中に停止した。そのため、テーブルの大部分がロックされてしまった」とTwitterは述べた。
2010年初夏には1カ月にわたって世界中を熱狂させたサッカーワールドカップのトーナメントが繰り広げられ、その期間中のTwitterのアクティビティレベルは過去最高となったが、不運にも、Twitterの継続的な問題はこの期間に発生してしまった。
同社のエンジニアリングブログの21日夜の投稿では、この過程全体を「ロケット飛行」のようだと表現している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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