エヌジーシー、サムスン製サイネージ用ソフト「MagicInfo Video Wall」発売

新澤公介(編集部)2010年07月02日 19時50分

 日商エレクトロニクス(日商エレ)とエヌジーシー、日本サムスンの3社は7月1日、デジタルサイネージ向けソフトウェア「MagicInfo Video Wall」を発表した。同日からエヌジーシーを通して販売する。

 MagicInfo Video Wallは、250台までのディスプレイを好みのレイアウトに配置して、コンテンツを表示できるビデオウォール専用のソフト。サムスン電子独自の技術を採用しており、従来のようにたとえば縦3台×横3台といった四角形にディスプレイを配置するだけでなく、菱形や立体的な形にディスプレイを設置できる。

  • MagicInfo Video Wallは、1台で最大250台まで管理できる

 対応機器は、サムスン電子製の32〜82型Windowsコントローラ一体内蔵型液晶ディスプレイ全18機種。コンテンツ配信用PCとディスプレイはギガビットイーサネットで接続され、映像配線や遠隔管理用配線などは不要。大幅なコスト削減が見込めるとしている。

 コンテンツは超高解像度で表示できるほか、配信スケジュール機能やタイムラインでの編集機能を搭載している。価格は100型ディスプレイに相当する32型ディスプレイ9面で約200万円から(コンテンツ制作・配信用PCなどは別途必要)。目標販売台数は5000台としている。

 また3社は同日、サイネージ端末を展示するショールーム「デジタルサイネージフォレスト」を開設した。ショールームでは、サイネージ端末を展示したり導入事例を紹介したりしており、小売り店や飲食店、公共施設など各分野への拡販を図る。

  • デジタルサイネージフォレストでは、MagicInfo Video Wallを展示。写真左では46型ディスプレイを9面設置

  • ディスプレイ間の距離を設定すると、端末をまたがってテロップを表示できる

  • MagicInfo Video Wallの管理画面。ディスプレイのレイアウトを設定したり、表示するコンテンツをドラッグ&ドロップで選択できる

諏訪和由 諏訪和由氏

 エヌジーシーは2009年6月、日本サムスンとサイネージ製品に関する販売代理店契約を締結している。エヌジーシー代表取締役社長の諏訪和由氏は、日本国内での導入実績が締結後1年間で1000パネル以上にのぼることを明らかにした。また、同年7月に発表した屋外向けサイネージ端末は、クロスオーシャンメディアの広告事業「東京メディア」に採用されており約400パネルが稼働中という。

 エヌジーシーは2010年度、サイネージ事業での売り上げ15億円を目指す。翌年2011年度には30億円に拡大させるとしている。

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