Microsoftは、新たな次元での「ペイント」を実現しようとしている。
同社は、ニューヨークで開催した「Windows 10」関連イベントで、「Microsoft Paint(ペイント)」のアップデート版である「Paint 3D」を発表した。新版は、描画機能がこれまでの2次元(2D)から3次元(3D)へと飛躍し、カメラと「Minecraft」からスキャンしたデータが取り込める。さらに、自由に3Dオブジェクトを描いて作ることも可能になる。「Doodle Sketch」ツールを使うと、任意の2D図形を瞬く間に3Dオブジェクトへ変換できる。
MicrosoftジェネラルマネージャーのMegan Saunders氏は、砂でできた城の画像を「Windows Capture 3D」でスキャンし、そのデータを3D版ペイントへアップロードする、というデモで新版ペイントを紹介した。
「私は、よい着想を得ようとして、周囲の現実世界から3Dオブジェクトを作ってみた」(Saunders氏)
アーティストなら、自分の想像したものを3Dプリンタを使って現実の世界に出現させることもできる。Microsoftは、3D製作はビジネスに活用可能であり、「PowerPoint」で使えるとした。
As easy as 1, 2, 3D - it's a snap to create 3D objects from scratch with the new Paint 3D Preview. #MicrosoftEvent pic.twitter.com/HRDjkcZPEm
— Windows (@Windows) 2016年10月26日
Paind 3Dは、Microsoftのホログラム対応拡張現実(AR)体験システム「HoloLens」とも連携する。今回のイベントのデモでは、Microsoftエクスペリエンスデザイン部門のTaj Reid氏が、Saunders氏の3D化した砂の城を操作し、Reid氏のホログラムルームにある棚に置いてみせた。
Paint 3Dのプレビュー版は、米国など5カ国で公開されている(現時点で日本は含まれていない)。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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