Googleは米国時間10月25日、「Google Fiber」の事業拡大を中断すると発表した。プロジェクト責任者は辞任し、スタッフのレイオフが行われるという。
Google Fiberチームを管轄するGoogle Accessによると、ロサンゼルス、ダラス、タンパ、ジャクソンビル、ポートランド、フェニックス、サンディエゴ、サンノゼ、オクラホマシティの9つの都市で、光ファイバーサービスの展開計画が中断されることになる。
ただし、アトランタ、テキサス州オースティン、およびノースカロライナ州シャーロットでは、今までどおりGoogle Fiberサービスの提供が続けられるという。
Google Fiberチームは、光ファイバーサービスを安価に提供するための取り組みを今後も続けていくと、現在Google Accessの最高経営責任者(CEO)を務めるCraig Barratt氏はブログの投稿で述べている。Barratt氏はCEOを辞任して顧問職に就く予定だが、後任のCEOは明らかにされていない。
Barratt氏は次のように説明している。
われわれの事業と技術に関わるこのような変化に、直接的に影響を受ける部分が出てくる。一部の取り組みは今後も変わらずに続けていくが、影響を受ける取り組みも出てくる。既存の地域、つまりわれわれがすでにサービスを提供していたり、準備を進めていたりする都市では、今後も事業を続けていく。だが、これまで事前協議を行っていた「光ファイバーサービス候補都市」については、ほとんどの都市で事業を中断してオフィスを閉鎖し、アプローチの見直しを行う予定だ。われわれはこれらの都市が長期にわたって協力を続けてくれたことに深く感謝しており、当社の技術とソリューションがさらに進歩したあかつきには、提携に関する協議を再開できる日が来ると確信している。
どのくらいの数のスタッフが解雇されたり、Google Accessから異動したりするのかは不明だが、Ars Technicaの報道によれば、9%の人員が削減される予定だという。
Googleは光ファイバーサービスを安価に提供できる方法を模索しており、Webpassの買収はその一助となる可能性がある。Webpassは高速無線サービスを手がける高速インターネットサービスプロバイダー(ISP)で、米国の6つの都市で事業を展開中だ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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