Microsoftがフィットネスバンド製品から撤退する公算が強まっている。
その最新の兆候は、「Microsoft Store」から「Microsoft Band」製品に関する記述が消えたことだ。
ある匿名希望の情報提供者が、米国時間10月2日にキャッシュされた「Microsoft Store」を見せてくれたが、そこにはBand製品が掲載されている。ところが、3日の時点では、Band製品に関する記述がこのオンラインストアから消えている。
(また、Microsoftは一部の実店舗で残っているBand製品を撤去しているとも耳にした。ただし、筆者自身の目で確認したわけではない)
さらにMicrosoftは、Band用のソフトウェア開発キット(SDK)の提供を3日に中止した。もっとも、「Band 2」製品の発売が中止されたことを考えれば、これは驚くことではない。
Microsoftは、「Windows 10」をBandに搭載することに取り組んでいたソフトウェア部門を数カ月前に解散したと言われている。
筆者も、Bandハードウェアチームのメンバーの少なくとも一部が離散し、その何人かは社内のほかのMicrosoftハードウェアチームに移ったとの話をさまざまな筋から聞いている。
Microsoftは同社のフィットネスバンド端末を段階的に廃止していく計画で、「Band 3」端末を近いうちに発売する予定はない(そもそも発売されない可能性も高い)と筆者の複数の情報筋が話しているが、同社関係者はBandの開発を終了することをまだ完全には認めていない。
筆者は3日、Band製品群がMicrosoftのオンラインストアから削除された時期と理由について改めて尋ねてみたが、まだ同社から新しいコメントは届いていない。筆者は以前、同社の広報担当者から以下のコメントを受け取っている。
「当社は既存のBand 2の在庫を販売しており、2016年に新しいBand端末を販売する予定はない。これまで通り『Microsoft Store』と当社の顧客サポートチャネルを通して、Microsoft Band 2ユーザーをサポートし、『Microsoft Health』プラットフォームへの投資を続けていく。このプラットフォームは、『Windows』『iOS』、および『Android』端末に携わるすべてのハードウェアパートナーとアプリパートナーに開かれている」
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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