サムスンは米国時間8月2日に行われたUnpackedイベントで、新しい「Galaxy Note 7」が同社のモバイル機器で初めて、虹彩認証をロック解除の手段として提供すると発表した。さらに「Samsung Pass」の機能を、新しい虹彩スキャナと連携させることも明らかにしている。つまり、ユーザーの目を使って認証し、特に金融取引に関する情報を保存しているアプリなど、特定のアプリをセキュアに開けるようになる。
一部のスマートフォンはこれまでに、慎重に扱うべき情報を含むモバイルアプリのロックを解除するための指紋スキャナを採用している。しかし虹彩スキャナは、スマートフォンに保存されている個人情報を保護する手段としてより安全で正確だと専門家の多くは認識している。
サムスンは、新しいSamsung Passの機能を金融機関のアプリに組み込むため、この構想をBank of America、Citi、US Bank、KEBハナ銀行、新韓銀行、ウリィ銀行の6行との間で検討中だとブログサイトのAndroidCentralは報じている。だがサムスンはこの協議がどの程度進んでいるのか、あるいはSamsung Passの虹彩認証が銀行のアプリに展開される時期については明言していない。
Samsung Passは、ユーザー名とパスワードに代わる認証システムとして想定されており、金融アプリのみを対象とするのではない。Samsung Passで、ユーザーの目や指紋によるアプリやフォルダ、ドキュメントの認証が可能になるとサムスンは述べた。Note 7には、指紋リーダーとともに虹彩スキャナが搭載されている。「Galaxy Note 7はSamsung Passにも対応し、虹彩スキャンや指紋認識による認証をさらなるアプリやサービスにも提供していく」とサムスンはプレスリリースの中で述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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