freeeは4月20日、同社が提供する「クラウド会計ソフト freee」が特定非営利活動(NPO)法人に対応したと発表した。「freee NPO キット」を提供する。NPO法人への対応は、本格的なクラウド会計ソフトとしては国内初になるとしている。
freee NPO キットは、「NPO法人用勘定科目・部門セット」と「NPO法人用決算テンプレート」で構成される。このキットにより、NPO法人向けの勘定科目や、定款に記載した部門をfreeeにインポートできるようになった。また、活動計算書やNPO法人特有の注記といった一般の法人と異なる決算書テンプレートが利用可能だ。
決算テンプレートはExcelデータで作成されている。freeeからエクスポートした試算表をテンプレートにインポートするだけで、数字をほぼ自動で転記。簡単に書類の作成が可能となる。これにより、日々の記帳業務から活動計算書、決算書の作成に至るまでを効率化。一般的な企業会計と異なるNPO法人の会計業務を自動化できる。
また、NPOキットを利用したfreeeの使い方を確認できる「NPO法人用 freee の使い方ガイド」も公開。NPOキットの使い方や経理業務上の注意点、freeeのユーザーインタビューなど、全64ページに渡って掲載している。
これまで、NPO法人の会計業務は、資金や人員が限られるほか、対応する会計ソフトも少ないことから、担当者にとって大きな負担となっていた。NPO法人のサポート体制を強化し、会計業務の効率化を図るため、NPO法人向けのコンテンツを開発したとしている。
また、新しくfreeeを利用する利用者向けに、初期設定を無料で代行する「freee まるごとサポート」も実施する。
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